2021/01/14 00:54
子どもたちを教育しようという意図が感じられる絵本は、あまり好みではない。
結果として知的好奇心が満たされるというのは好ましい。
楽しい気持ちや幸せという感情で心が満たされていくような絵本。
もっと言うなら、優しい気持ちで心がいっぱいになるような絵本。
気恥ずかしい表現ではあるが、愛が心に充満してくるような絵本。
そんな絵本との出会いは、心底嬉しい。
そして、幸せなことに、我が国には、そんな素晴らしい絵本が数多く存在している。
子どもに読んであげる場合、まずは年齢に相応しい絵本を選ぶことが大切。
そして、絵本を身近なアートだと捉えるならば、やはり「絵」には重点を置きたい。
絵本選びの基準の第一は自分の感性だと思うが、迷ったとき、参考のひとつとなるものに「コールデコット賞」という存在がある。
アメリカで出版された絵本の中から最も優れた作品を描いた画家に対して年に一度授与される。
受賞作品の全てが私の感性に響くというわけでもなさそうだが、少なくとも、大好きな絵本のうちの何冊かは、コールデコット賞受賞作品のような気がする。
例えば・・・
「かもさんおとおり」:ロバート・マックロスキー
「ちいさいおうち」:バージニア・リー・バートン
「しろいゆきあかるいゆき」:ロジャー・デュボアザン
「おおきくなりすぎたくま」:リンド・ウォード
「マドレーヌといぬ」:ルドウィッヒ・べーメルマンス
「シンデレラ」:マーシャ・ブラウン
「チャンティクリアときつね」バーバラ・クーニー
「クリスマスまであと九日」エッツ&アウロラ・ラバスティダ
「かいじゅうたちのいるところ」モーリス・センダック
「ともだちつれてよろしいですか」ベニ・モントレゾール
「ヨセフのだいじなコート」シムズ・タバック etc